U-40 主な活動

集める!繋げる!育てる!

日本心臓血管外科学会はU-40を通じて、若手の意見集約、若手同士の交流、知識技術の育成を促進します。

U-40支部毎Basic Lecture Course

日本全国8カ所で企画、運営を若手が主体となって行う、Lecture Courseを開催します。
午前中はそれぞれに設定した基本的なテーマに対するグループディスカッションを中心とした座学セッション、午後からは各地区のエキスパートが講師のWet laboを中心とした実技セッションの2部構成です。
開催後は懇親会を行い、普段はなかなか近くて遠い地域の若手同士でのコミュニケーションを促進します。

U-40アンケート

若手の意見集約、現状調査を目的とした全国アンケートを行います。アンケート結果は学術集会U-40特別企画の中で公開します。またセッションの企画、運営を若手が主体となって行います。

U-40による直接的な意見集約

若手自身によって現場の若手の意見を抽出、集約し、学会運営に取り入れます。各地区に配置したU-40支部幹事、委員を中心として、現場の若手の意見を抽出します。抽出した意見はU-40幹事会、拡大委員会で集約し、U-40運営理事を通じて心臓血管外科学会理事会に提案されます。また、U-40代表は心臓血管外科学会理事会にオブザーバー出席し、必要に応じて若手の意見を理事会に届けます。

Advanced Lecture Course

各支部で開催しているBasic Lecture Courseとは別に、U-40の医師が求める、より発展的な内容を提供すべく企画しています。今後も若手心臓外科医の要望を反映し、進化した形で提供していく予定です。

心臓血管外科学会雑誌へのコラム投稿

「U-40 Surgical Skill Sharing – 今更聞けない心臓血管外科基本手技」と題して2017年7月より掲載開始しております。
好評につき継続中で、今後は読者(特にU-40)ニーズに合わせて柔軟に対応していきたいと考えております。
一般企業の世界では’’情報共有しないチームは破綻する’’ことは常識ですので、一子相伝・門外不出は終わらせて、本企画がひいては手術手技向上に繋がっていけばと願っています。

Trouble Case Scenarios

平成28年2月の第46回心臓血管外科学会学術総会にて、U-40 Trouble Case Scenarios出版プロジェクトを立ち上げました。 これはU-40会員が日々の手術・術後管理の中で遭遇した(些細なものから大きなものまで)トラブルとその対処の経験をまとめ、共有しようというものです。
当初は電子書籍出版を予定していましたが、紆余曲折を経て最終的には平成30年10月に、3学会構成心臓血心臓血管外科専門医認定機構監修『Off the Job Trainingテキスト』の一セクションとして発刊していただきました。

基本技術定量化プロジェクト

元々「基本技術定量化プロジェクト」は安水大介先生(大阪市立大学、現AMED)が担当され、金魚すくいの「ポイ」を用いたニードルワークを企画されました。大変ユニークなアイデアで、脆弱な組織で運針するという「過負荷」の状態でのトレーニング法として考案されました。
今後のU-40での目標としましては、「ポイ」でのトレーニング法をアップデートすべく、これまでは一時点での技量の定点観測であったものを、次は一定期間の手術トレーニングによる効果を長期的なスパンで評価する方法を検討することや、「ポイ」自体のアップデート(携帯のアプリ開発?)に取り組むこと等、我々若手心臓外科医が効果的・効率的に、しかも楽しく永続的に手術トレーニングを行うために何が必要か?を、自分たち自身で考えていけるような活動を提案していきたいと思っております

先天性プロジェクト

【U-40 先天性プロジェクトのMission】

  • 各支部BLCでの小児心臓外科領域のトレーニングの充実
  • 小児心臓血管外科医育成にむけたOff the Job Trainingの計画と充実
  • U-40小児心臓血管外科のための情報共有と情報交換

全U-40会員を対象として、全国の若手小児心臓外科医を取り込むべく案内活動をしています。ご興味のある先生は、以下のメールアドレスまでご連絡いただけると幸いです。
jscvsu40_chss_japan@umin.ac.jp

働き方working group

働き方改革関連法が2019年4月に施行され、心臓血管外科の世界にも影響が出ています。
将来の心臓血管外科を考えたときに、安全に患者を治療でき、外科医だけでなく医療従事者全体の過重負荷の軽減が両立できるのか、難しい問題です。また女性の労働力が維持できれば外科医不足と働き方改革の波を乗り切れると思いますが、どのようなサポートが望ましいか考えなくてはいけません。
現在、日本の労働環境は過渡期に入っており、私たちが勉強して意見を発信することが将来の職場を作ります。これからの活動やご参加につきまして、ご協力をお願いします。