緊急

混合診療についての意見書の提出について

尾辻 秀久 厚生労働大臣殿
村上 誠一郎 内閣府特命担当大臣殿
竹中 平蔵 内閣府特命担当大臣殿
宮内 義彦 規制改革・民間開放推進会議議長殿
牛尾 治朗 経済財政諮問会議議員殿

平成16年12月2日

特定非営利活動法人日本心臓血管外科学会
理事長   北村 惣一郎
常務理事  高本 眞一
理事    青柳 成明、石丸  新、伊藤  翼、上田 裕一、
      大北  裕、数井 暉久、川副 浩平、黒澤 博身、
      米田 正始、佐野 俊二、重松  宏、龍野 勝彦、
      前田  肇、幕内 晴朗、四津 良平
監事    田林 晄一,松田  暉,安田 慶秀,矢田  公

謹啓 貴下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

現在政府で検討されている医療制度改革の「混合診療」について、日本心臓血管外科学会理事会で検討した意見を申し上げます。

 現在の我が国の医療制度の中では、高度先進医療や特定療養費制度がいわゆる混合診療類似のものとして既に制度としてはありますが、その範囲が極めて限定されていること、また認可申請の煩雑さと審査の拙速性などにより、現在の日々進歩する医療に十分な対応ができていません。その結果、現行の保険診療だけに頼ると日本国民は世界から遅れた医療に甘んじなければならない状況にあります。また、高度な医療を行う医療機関は先進医療を行えば行うほど経営的破綻に陥るという矛盾に日々苦悩しているのが実状です。

 この高度先進医療や特定療養費制度の在り方については今後とも改善する必要があると考えますが、このままでは現在の先進医療には十分対応できず、保険外診療を併用する「混合診療」を明確な定義付けとともに導入する必要があると考えます。今後、具体的な検討課題として、混合診療の対象とする医療行為及び医療機関、並びにその医療行為の有効性、安全性に対する厳格な検証などが必要で、この点につきましては、徹底的に議論を進め迅速な実現策を検討すべきと存じます。さらに、現在議論されている「混合診療」の導入された後「保険収載」となるかどうか不明確な現状が、混乱を招いているようでもあり、各種制度の定義付けと適応範囲も明確にすべきと考えています。

 以上、心臓血管外科に関する高度な医療の進歩に努力している学術団体として、ここに意見を申し上げるものであります。 何卒、宜しくご検討のほどお願い申し上げます。

謹白