NJSCVS 代表挨拶

日本心臓血管外科学会「特定行為研修修了者の会」
代表・近畿ブロック代表
市川 慶幸(地方独立行政法人 奈良県立病院機構
奈良県総合医療センター)

皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。この度、日本心臓血管外科学会チーム医療推進委員会に「特定行為研修修了者の会」を設立いたしました。ご入会いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。
本会の設立の趣旨でございます。日本では高齢化に伴う循環器疾患患者の増加、医療現場のマンパワー不足、働き方改革など様々な課題に直面しております。心臓血管外科においては従来より医師の負担が非常に大きく、医療の質や安全性を維持するためにも、チーム医療をより一層推進していく必要があり、関連するすべての医療従事者が協働し、新たな医療体制を構築していかなければいけない状況であると認識しております。
本会では、日本心臓血管外科学会と強固な連携をとりながら、心臓血管外科領域の医療現場を改善し、持続可能な医療システムの構築を目指します。私達が積極的に活動することで、患者・家族だけでなく、医師、多職種、また所属組織や地域まで、多方面に良い影響を与えることができると実感するところであり、その実践を可視化し、社会に認められるような活動を推進していきたいと考えております。
私達、特定行為研修修了者は、教育課程・研修内容など様々な違いがあることや、多職種からの理解がまだまだ不十分な側面があること、実践においても多くの課題が残っている状況ではありますが、皆が同じ目標・目的を持って活動を続けていくことで大きな躍進に繋がると信じております。会員の皆様ひとりひとりからのお力添えをいただければ幸甚でございます。